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図面を疑う、自分を見つめる事

2021.6.5  ブログ
iida

今日は、午前中、骨材を買いに行って、午後からの作業しました。

朝起きて、あると思っていた、砂とセメントが、なかったのです。

確認不足で、しくじったのですが、現場に行って、あいさつしてから、家に戻って荷台を整理してから、買い出しに行ったので、午前中はアタフタしてしまいました。

午後から気を取り直して、レンガの基礎になる、一段目を積みます。

サークルなので、中心に杭を打ちそこから、板でコンパスのように、罫書ながら、積んでいくのですが、この時に、板に頼り過ぎると、おかしくなるので、何回も確認しながら、作業して行きます。

お子さんがまだ小さいので、エリアを広く使っていただきたいので、極力シンプルにしますが、このサークル花壇が、お庭のポイントとして、子育てが終わった後も、使えるように、確かな位置を出して行きます。

ポイントになる、この花壇にココスヤシを植えますが、この花壇が景観をよくするモノにならなければ、イイダが作業させてもらってる意味がないので、黄金比を使って出して行きます。

図面では、長尺を家と平行の所に持ってきてましたが、玄関に繋がるアプローチから考えると、長尺を家と直角の側面からとると、バランスや、歩いてくる視覚から見ると、良い感じなので、変更しました。

現場では、このように、図面では気付かなかった、モノが見えてきます。

なので、図面が大事な、大手やデザイナーがいる所では、変更しないで、そのまま施工してしまいと思います。

図面では、確かな位置も、現場では、目で確認して何度も歩いて、考えて、一番シックリくるところを探すのです。

視覚は、歩いて見えるエリアなので、大きなお庭では、目線がいかないところも存在するので、ある程度の見えない線で、区切りをつけると、シックリくるので、図面を疑いながら、これでいいのか、こっちならどうなるのかと、試行錯誤して、現場で合わせて、見えない線を作るのが、現場の職人の勘所なのです。

必死に描いた図面を、変更するのは、大変なことですが、自分で書いた物なら、答えが見つけやすくもありますが、大手はデザイナーが、頭が固い奴だと、変更するのは、本当に大変なのです。

そして多くは、そのまま、あきらめて施工していくのです。

そんな事が、イヤで、独立をしました。

だって、そこに暮らす人がいて、これからたくさんの想い出を作っていく、お庭なのだから。