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アプローチについて

2023.12.8  ブログ
iida

どんなに小さなお庭でも、咲く花の見たり、落ち葉を掃いたり、蛇口を捻ったり、行く人がいれば、そこは導線になります。

最近では、郊外にしか見なくなって来た、アプローチですが、近年では、その考えが、少し変わってきているのかもしれませんね。

例えば、玄関までのアプローチですが、線と言うより、空間になりつつあると、思います。

家とお庭と、世間様を繋ぐものがアプローチになって来ていると思いますが、実は、アプローチには、その要素と、もう一つ重要な役目があるのです。

そうです、線としての、役割です。

アプローチを線と空間で分けるなら、空間は、これから仕事や買い物に行くぞ、と、心に平静を持たせる空間になったり、ただいまと、ほっと一息して、無事に感謝して、家に入る空間になります。

一方、線のアプローチには、人を歩かせる役目があるのです。

そこを歩くと、四季を感じる事が出来たり、凛とした静寂の中に、水の音や流れを感じる事が出来る、お庭の中の指揮者になります。

歩きながら、お庭を堪能できる、動線は、マエストロが、しっかりした、意図のもと、作って行くのであります。

線でも空間でも、その要素は、襟をだ出したり、ボタンをはずしたりする、とても大事なモノになります。

近年の住宅構造に負けない、素敵な繋がりを、家とお庭とアプローチで、演出してみてください。

お庭が小さく、アプローチが、感じられなくとも、花を鉢でおいて、置くだけでも、日ごろの自分の無事に、感謝出来る日が来ると思います。

ドアを開けて、道路にでるまで、タイルの階段を降りながら、小さな鉢植えに、笑顔を見せる場所が、あれば、それだけで、人生得した気分になれますね。

アプローチ的な心の感性を、世に発信出来れば、幸せです。

いつもブログ読んでくれて、ありがとうございます。