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樹木と庭木の違い

2022.1.5  ブログ
iida

新年あけまして、おめでとうございます。

新しい年を迎え、一発目の仕事は、お庭作りの現場です。

このお庭も、人工芝を貼って、乱貼りを施して行き、緑化の為に植えられた、樹木を少し整理して行きます。

初日の今日は、伐採抜根をして行きましたが、土が悪いのと、深植えの為に樹勢が芳しくない、樹木を見ていると、建売の庭木に個性の無さが分かり、職人のこだわりが見えてきません。

前にも、書いたのですが、樹木と庭木の違いは、個性です。

例えば、同じ種類の樹木を植えても、環境や土壌などの変化によっては、樹木に個性が生まれるので、姿、形が違ってくるモノです。

よく聞くのが、隣のウメは、よく咲くのに、家のウメは中々咲かないなどの、違いは、日照の関係だったり、剪定する時期だったり、愛情の掛け方だったり、と、様々な理由がある事で、変わってきます。

ましては、同じ環境でも、同じ種類の木を育てても、個体差があるのが、生き物なので、微妙に違うのです。

庭木は、その環境で、不平不満を言わずに、ただ黙って強風や天災から、家を守って、そこの家族や、街並みを見ています。

庭に植わっている、樹木は、そこに植えられた時か、庭木になり、徐々に個性を出して、庭木になるのです。

その曲がった枝は、何かを伝えようと、必死に曲がっているとしたら、その事を見つけるのが、職人の仕事なのだと感じます。

今の、建売の住宅には、そのようなアドバイザーがいないので、後で、相談しても、答えられない業者が多く、悪くはなると、緑化の為に植えたので、ご自身で何とかして、と、付け放されてしまう有様です。

情けないことで、大きな視野で見れば、イイダもその片棒を担いでいると思うと、ゾッとします。

こんな、当たり前が、崩れていく事を、願って、新年のあいさつとさせて頂きます。

いつもブログを読んで頂きありがとうございます。