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娘からの相談

2021.8.12  ブログ
iida

今日も乱貼りを貼りました。

一枚一枚、貼っていくので、伸びない仕事ではありますが、確実に進んで行きます。

出来栄えを、確認しながら、貼ったところを、また直したりと、進んでは戻ってまた進む様は、人生と同じですね。

などと、考えながら、家に帰ると、進学を備えた、高校生の娘が、珍しく話しかけてきました。

進路の事ですが、落ちてしまった時の事を考えているようです。

行きたい大学は、半分推薦なようなもので、面接を受けて合否が出るみたいなのですが、もしも、落ちたときの事を考えるように、先生に言われたみたいで、進路を落ちたときの為に、考える事は、イイダは釈然としません。

今から落ちたことを、考えるなら、一番大事な受かった時の事を考えた方が、絶対に良いので、落ちたときの後は、そこからしか分からないので、その事を、分かってもらうために、先生はなぜ、落ちたときのことを考えるというのですか?と、聞いて見れば、とアドバイスしました。

公立の学校なので、先生は公務員だから、たぶんそんな事を言うのだと、教えていたら、フッとすごいキーワードが彼女から出てきたのです。

「人間って何なんだろう」、イイダはビックリしてしまいながら、少し娘の成長を感じました。

そんな事を、考える年になったのかと、イイダは、若いころにこのキーワードにぶつかったことがあり、10代後半から20代前半の時です。

その頃は、父親が亡くなり、高校をギリギリで卒業した自分に、とても腐っていた時期でもありました。

お金持ちだと思っていた、家が本当はそうでなかった、借金の額に、家族を集めて母親が話す言葉が、部屋の雰囲気を重たくしていたのを、覚えています。

卒業後は、家の仕事を手伝い、姉のダンナさんと、折り合いがつかないまま、家の仕事をやっていました。

早く、何かになりたくて、仕方ない時期だったのです。

その家の仕事は、ラーメン屋さんで、電気屋と、居酒屋もやっていましたが、電気屋さんは、親戚にあげて、居酒屋とラーメン屋をやっていく事にになり、ラーメン屋さんを、姉の旦那さんと二人でやることになり、そこが自分の居場所ではないと、思いながら仕事をしてました。

仕事から帰ってくるのが、深夜の12時過ぎになったので、部屋から仕事場の往復を繰り返しの毎日を恨んでいたのです。

何かを、始めないと、自分が壊れてしまうような気持でした。

今、考えると、笑えてきますが、その時は、多感な時期だったので、当たり前が、やらされていると勘違いしていたのかもしれません。

とにかく、何かを始めないといけないと思い、家にある本を読み漁りました。

いろんな、本を辞書を片手に、今まで勉強してこなかった、自分に腹を立てながら、分からない漢字は、辞書で引いて、一冊読み終えるまで、かなり時間が掛かりましたが、一文字づつ理解しながら読んでいたのを、思い出います。

折り合いがつかない、義理の兄との関係は、家族会議になり、ラーメン屋さんは、店をたたんで、イイダは、自分を変えるのは、旅に出る事と、本に書いてあったので、半分やけくそで、旅に出ました。

北海道から、沖縄や、アメリカと旅をしていたのです。

若いだけの自分でしたが、それがまた良かったのかもしれません、行く先々で、何とか自分をアピールすることを、覚えて行きました。

横浜で、この仕事に出会えて、たくましく生きる親方を慕い、この仕事に没頭して、職場と家の往復でしたが、その事が苦にならない、自分を知り、あの頃の苦労は見事に、黒を白に裏返せたと、感じたのを覚えています。

人間とは、うまく言えないですけど、今ある悩みは、きっと先で、裏返せて、必ず幸せになるように、出来ていると、イイダが多感な娘に言える事は、そんな事なので、分かったような、分からないような顔で、娘は部屋に籠もり、一人モンモンと考えている事でしょう。

いつもブログを読んで頂きありがとうございます。